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オーストラリア「風立ちぬ」から学んだもの

友達に映画を見に行こうと誘われ、何を見ようかインターネットで調べていると、
宮崎駿監督の最後の作品「風立ちぬ」(英訳:THE WIND RISES)が上映されるという告知を発見。

ジブリ映画が大好きな私にとって、昨年の夏に日本で見ることが出来なかったので、
どうしても見たい映画でした。

すぐに日程を調べて映画館にチケットを買いに行くと、
公開初日はもちろん他の日もすでに完売していました。

チケットカウンターのお兄さんに他の日にちでは上映しないのか確認したところ、
「来週にならないと分からない」と一言。

「えっ?来週のスケジュールも分からないの?日本では分かるのになぁ」と疑問に思いながら、
来週になるのを待ち、再度映画館に行きました。

幸いにも、映画が継続上映されることが分かり、チケットを予約購入し
念願の「風立ちぬ」を見ることが出来ました。

映画当日、ドキドキワクワクしながら映画館に行くと、
入口から長蛇の列が出来ており満席でした。

さらに、映画館の待合室には宮崎駿作品のパネルが展示されており、
オーストラリアでも人気であることを実感し嬉しくなりました。

作品の内容は、実在の人物である航空技術者、堀越二郎の半生を描いた作品でした。

私たちは日本語で字幕が英語版を見ました。

時代設定が大正から昭和で日本語の言い回しが古風だったので、
字幕の英語訳を見ていると、日本語では本来こういう意味なのに英語では
端的に訳しすぎている箇所があり上手く外国人に伝わっているのかなと思いました。

日本語には言葉に意味を含ませる文化があり、
曖昧さや微妙な表現を用いてそれを受け手側が察するということは
日本語独特なのではないかと思いました。

私はメルボルンで英語を学び、英語の明瞭でシンプルな表現方法も好きですが、
日本語の繊細で豊かな表現方法にも魅力を感じています。

映画の中には黒川さんというユニークな男性が登場するのですが、
日本人もローカルの人も同じ所で笑いが起こったので、
笑いのつぼは一緒なのだと思いました。

この作品には、戦争と大地震が鮮明に描かれており、
今の日本の時代を上手く表現していると思いました。

宮崎駿監督の最後の作品には個人的に大好きな飛行機とその飛行機が
戦争の兵器となることへの矛盾が表現されていましたが、
それでも夢を持つことの意味を強く語りかけているように感じました。

宮崎駿監督の作品全てに私はいつも純粋で美しい夢を感じていたので
これで最後だと思うと寂しい気持ちでいっぱいになりましたが、
この映画のキャッチフレーズは「生きねば」です。

戦争が起きても大地震が起きても夢を持つことの素晴らしさを伝え続けてくれた
宮崎駿監督の温かなメッセージをしっかりと受け止めて私も生きようと思いました。
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