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OETスピーキングテスト対策

今回は先生とのOETスピーキングテストでのある出来事による
個人的な考察についてお話したいと思います。

OETクラスではテストが近づくと先生とのスピーキングテストがあります。
私は看護師役で先生は患者役でした。
渡されたタスクシートの状況設定は以下の通りでした。

(タスクシート)

患者:25歳の肺がん末期患者。

状態の悪化に伴ううつ状態で話したがらない。

看護:患者を励まし本心を引き出し元気づける。

病院のポリシーについて伝える。

患者の望みと意思を尊重する。

緊張の中、スピーキングテストが始まりました。
私は彼女の思いを引き出そうとたどたどしい英語で話しかけましたが、
患者は一向に話したがらず、「蘇生なしに死にたい」と言いました。

私は「あなたの意思を尊重します。

今は貴重な時間です。

家族や友達に会いに行きませんか?」と言いましたが、
患者は「家族や友達と話したくない」と言い、
全ての私の言葉を受け入れてくれませんでした。

スピーキングテストが終わり、
先生からのフィードバックの際に私はあまりにも無力で悔しくて涙が出ました。

先生から病院のポリシーについて説明する必要があったと言われましたが、
先生の言葉は全く私の頭の中には入ってきませんでした。

その日、落ち込んだまま自宅に戻りフラットメイトのエリックにその事を伝えると、
彼はこう言いました。

俺が看護師だったら、
「死ぬのは君だけじゃない、他にも沢山の人が死を迎えようとしているんだ。
時間を無駄にするな!死ぬ前にしたいことをリストにして残りの人生を楽しむんだ!」

と言いました。
私はそれを聞いてはっとさせられました。
彼の言葉はストレートで意表を突いていますが、人生の本質を捉えていると思いました。

私が「死ぬ前に何がしたい?」とエリックに聞くと
「結婚して子供を作って家族と友達と会って・・」とまだまだやりたいことが沢山あるようでした。

後日、今回のスピーキングテストのお手本として先生によるロールプレイがありました。
拒否的で話したがらない患者に対して先生は冷静で建設的に話を展開していました。

OETテストでは的確にタスクをこなすことが必要ですが、私がもし本当の患者だったら、
建設的な言葉で病院のポリシーについて説明されるよりも、
エリックのような言葉を看護師に言われたほうがよっぽど心に届くと思いました。

ロールプレイが終わり、
私は先生に向かって

「死ぬ前に何がしたいですか?人生を無駄にするな!残りの人生を楽しむんだ!」と叫びました。

先生は一瞬驚いてぽかーんとしていましたが、私はとてもすっきりしました。

人生は上手くいきません。だからこそ美しく面白いのだと思います。

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