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訪問看護サービス、日本と違う点はありますか?

今日は友達とランチでインドネシア料理を食べに行きました。
私はスペシャルメニューの魚の丸揚げを注文しました。

大きな魚一匹丸ごと揚げてあって、スパイシーなソースと一緒に食べるもので、
とてもおいしかったです。
ただ、何の魚か不明なので、今度インドネシアの友達に聞こうと思います(笑)。

一体私は何を食べたのか…。
そして、夜は友人の家で夕食を頂きました。
豆乳鍋を作ってくれて、本当においしかったです。

そして、焼酎まで頂きました。
今日一日の摂取カロリーは、とりあえず考えないことにします。

今回の看護コースでは、Royal District Nursing Service(rdns)という
訪問看護サービスについて講義を受けました。

ここは、政府から7割の資金援助を受けている非営利団体です。
オーストラリアの東側とニュージーランドにも拠点をもち、
サービスの内容によっては有料のものと無料のものとあるようです。

どんな人でも利用できるということでしたが、やはり高齢化の問題は日本と同じで、
56歳以上の人は、全体の81%で、そのうち70歳以上は63%を占めているそうです。

利用者は毎年約200万人を超えているとか。
24時間、365日対応されており、子供から大人まで利用者は様々だそうです。

そして、この国の特徴のひとつだと思いますが、多国籍で利用者の国籍は159カ国、
117の異なる言語があるそうです。
国や言葉ってたくさんあるんだなぁと感じます。

全部で通訳は4000名、パンフレットも多言語に翻訳されており、
年間800部が翻訳されるそうです。
一応数字を載せてみましたが、想像つきませんよね(笑)

私のイメージとしては、
国から援助を受けている大規模な訪問看護サービスの会社で、
日本にはこれだけ大きな規模のものはないと思います。

訪問看護サービスが、ここだけで統一されているというわけではないようで、
このrdnsと同様の団体は他にもあるようですが、
利用者から選ばれるようにしなければならないと、
説明して下さったVanさんはおっしゃっていました。

肝心の訪問看護の内容ですが、薬剤管理が60%ほどを占めるそうです。
他にも、創傷処置や緩和ケア、患者教育など内容は様々あるようでした。

私は日本の訪問看護の現状はあまり分かりませんが、
入院中の患者さんが薬を管理できない場合は、
家族に協力を依頼することが多かったように思います。

患者さんが独居の場合は、自己管理できるように入院中に指導しますが、
それでもだめな場合は施設への入所や外来回数を増やすなどして対応しており、
訪問看護を依頼するということは少なかったように思います。
患者さんの状態や、薬の種類にもよるかとは思いますが…

薬剤管理の話の中で特に印象に残っているのは、
鍵付きの薬剤保管BOXを患者さんの家に置いておいて、
看護師が管理することがあるそうなのですが、
患者さんの友人がその鍵を壊して中の睡眠薬などを全部持っていってしまった
ということがあったそうです。

患者さん自身が薬を管理するのが難しいというのは理解できますが、
まさか友人などから薬を守る必要性があるとは、
さすが海外だなぁという感じです。

私の場合、入院してきた患者さんの持参薬を数えるのに
とても苦労したのを覚えています。
こういった薬剤管理を、無料であるいは低価格で、
そして誰でも利用できるなら、
患者さんにとっても私たち医療者にとっても
ありがたい話だと思います。

そして、説明の中で私が面白いなぁと思ったポイントは、
電気自動車の利用を推奨している点と、スカイプのようなものや、
ビデオ通話などの遠距離間でのサービスも提供されているという点です。

電気自動車がこちらの相場でどれくらいなのか検討もつきませんが、
ここrdnsでは現在640台の電気自動車を持っているそうです。

これだけの台数をそろえることができるほど、
政府から資金援助を受けているというのに驚きました。

そして、スカイプやビデオ通話などの遠距離間サービスですが、
ビデオ通話などで薬を確認して
その場で飲んでもらうといったこともできるそうです。

土地の広いオーストラリアですから、
こういう遠距離でも活用できるものはすぐに取り入れられているようです。
そして、こういった技術をサポートしてくれるITチームもあるそうです。

繰り返しになりますが、私は日本の訪問看護の現状は分かりません。
なので、こういった訪問看護の遠距離サービスも、
日本で行われているのかもしれません。

ですが、もともとIT関係に疎いので、何だか近未来という印象を受けました。
パソコン一つで、遠く離れた家族や友達とも話せる時代なので、
メリット・デメリットはあると思いますが、
こういう形で看護サービスが提供されているというのは、
個人的には面白いと思いました。

日本だと、病院付属の訪問看護センターが多いと思います。
このrdnsのように政府から多くの援助を受けて、
訪問看護サービスを全国的に展開しているというのは、
日本には少ないように思います。

この国の税金は高いし、
所得税は収入の半分くらいをとられてしまうそうですが、
こういった形で国が資金提供して、
国民が医療サービスを受けることができるならば、
すごく良いシステムだと私は思います
(国民の意見は違うかもしれませんが…)。

お金の使い方をどうこう言うつもりはありませんが、
こういうところで日本との違いがでてくるのかなぁと思いました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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