HIV/AIDSの講義を受けました。 | アクティブウーマン看護留学ブログ

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HIV/AIDSの講義を受けました。


HIV / AIDS についての講義を受けました。

日本で最後に講義を受けたのは、看護学生の頃、10年以上前になります。

私が働いていた病院は、入院、外来の患者さんのほとんどが
検査の対象になっていました。

今まで働いてきた中で、
実際に感染されている方に出会ったことはありません。

今回、実際に感染されている方の体験、
現在の治療などについて、お話を聞くことができました。

私が印象に残ったことをお伝えしたいと思います。

HIVの感染経路は皆さんご存知だと思います。

「もし感染されている方に出会っても、感染経路は質問してはいけません」

オーストラリアでは、検査前にカウンセリングを行い、
患者の同意を得てから検査を行います。

もし陽性であった場合、多くの方がショックを受けます。

本人に伝える際、希望を与える説明を心がけ、
慢性病と同じように治療ができること、
普通の人と同じように生活できること、
感染を広げないようにすること、を伝えます。

告知後もカウンセリングを行い、
サポートしていく必要があります。

医療従事者は守秘義務を守らなければいけません。

医師が勝手に家族やパートナーに伝えることはできません。
強制する事も違法だそうです。

サポートグループを紹介し、
安心して話せる環境や関係性をつくります。

「HIV感染の自覚がない人々より、
自覚している人の方が生存率が高い。」

感染していることに気づかないまま、母子感染してしまったり、
発見した時には症状が進行していることもあります。

現在は薬も開発が進み、副作用も軽減されています。

多剤併用で正しい量を、絶対に飲み忘れてはいけない、
といった大変さはあるので、周囲のサポートも必要だと思います。

「私達医療従事者は、
プライベートよりも仕事で感染するリスクが高い」

まずは自分の身を守ること、
スタンダードプリコーションの大切さを改めて感じました。

「隣で働いている同僚が、感染者かもしれません」

この言葉が私の中で大きく響きました。

どんな言葉をかけていいのか、
もしその人が差別を受けてしまったら、
自分はどれだけ勇気を持つことができるか。

もし自分が感染してしまったら… 生きる希望を持てるだろうか。

考えるいい機会となりました。

改めて、今自分が健康であることが奇跡でもあり、
感謝の気持ちが溢れてきました。

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